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した。
・デザインカテゴリーを区別する目安に風速を追加してみたらどうかとの意見があったが、本要件に「風」は無関係なため、記載しないこととした。
・満載時の喫水からコックピット床面までの最低要求高さ(Hb)を修正した。(5.1項)
・コックピット床の全体面積の10%以下の凹みはHbとは無関係である。一方、コックピット上面の水密ではないカバーの下の物入れには、水を入れた状態でHbを測定する。
・水抜き要件は、船の大きさに対するコックピット容積比によって、コックピット全体を満たした水の排水時間を規定している。水抜き穴の大きさは500mm2を越え、一辺が20m未満ではいけない。アメリカは3通りの排水孔で、排水時間の実験を計画している。

 

4.7 WG18:スカントリングス (議長…Mr.F.Hartz(独))
(1)資料
・ISO/TC188 WG18 Draft NO.5/9 (N−39)(添付資料11)
・INTERIM REPORT ON THE FULL SCALE EXPERIMENTS OF JCI(添付資料12)
・COMPARISONS BETWEEN EXISTING RULES(N−37)(添付資料13)
・PROVISIONAL SCANTLING RULES(添付資料14)
(2)規格概要
この規格Part5は、ISO8666によるハルの長さが24m以下の小型舟艇の荷重、水圧、許容応力の決定と、内部構造をも含めた船体構造の決定に適用される。
(3)議事概要
・会議が始まる前にMr.G.Dolto(仏)がICNN(仏の技術委員会)でまとめたスカントリングルール案を出席者に配布したが、議長はそれを取り上げなかった。
・昨年12月に行われたハンブルク会議のサマリーの後、JCIの加納氏(日本小型船舶検査機構)が実艇実験の結果を説明。以下の2つの問題点を指摘し、賛同を得た。
?ISOの計算式による加速度は大きすぎる。(高速では、実艇の3倍)
これはトリムの下限値が大きすぎるためであり、下限値6が4に変更されそうである。
?面積係数FDの評価が小さすぎる。これについては、ABSのMr.R.Curryが見直しすることとなった。ABSルールも同様に見直しを検討している。
・船速Vは静水での最高速を使用するが、波浪中での最高速の減少を考慮し、特にカテゴ

 

 

 

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